News &
Column
お知らせとコラム

2025.10.18 | コラム

お産が不安なあなたへ。お産完全攻略マニュアル

「お産ってどんな感じなんだろう…」
「陣痛にちゃんと気づけるのかな…」
「鼻からスイカが出るくらい痛いの?」

出産を前にして不安な気持ちになるのは、決して特別なことではありません。
むしろ、それだけ赤ちゃんを大切に思っている証拠です。

今回のblogでは、助産師としての経験をもとに、
お産の始まり方や陣痛のことなど、
出産にまつわる基本的なことを分かりやすくお伝えします!

知ることで、安心につながる
そんな時間になれば嬉しいです🍃

〈目次〉
1.出産はどんな風に始まるの?
2.陣痛ってどんな痛み?
3.前駆陣痛とは?
4.陣痛に気づかなかったらどうしよう?
5.破水とは?
6.おしるしとは?
7.平均出産時間はどのくらい?
8.赤ちゃんはどんな風にうまれてくるの?
9.臨月になると胎動は少なくなるの?
10.病院に行くタイミング
11.さいごに

1.出産はどんな風に始まるの?

お産の始まり方は人それぞれです。
陣痛がきて始まる人もいれば、
破水から始まる人もいます。
おしるしが出て始まる人もいれば、
計画的に入院して陣痛を起こす人もいますし、
帝王切開になる人もいます。

どれも、赤ちゃんにとって最適なタイミングと方法です。

2.陣痛ってどんな痛み?

生理は、子宮の中に溜まった血を、
子宮が収縮することで外に排出します。
子宮が収縮することにより生理痛として下腹部や腰に痛みが出ます。

出産は、それの赤ちゃんバージョンだと思えば少し想像しやすいのではないでしょうか?

赤ちゃんを子宮の外に出すときの子宮の収縮を陣痛と言います。
生理痛とメカニズムは同じです。

血よりも、赤ちゃんは大きく硬いのです。
その分出すのにも時間がかかり、子宮の収縮も強いため、痛みも大きくなります。

3.前駆陣痛とは?

陣痛の定義は、
10分以内の間隔で規則的な痛みがあること。
前駆陣痛は、
間隔はバラバラで、痛みも不規則です。

ですが、今あなたに
陣痛のようなお腹や腰の痛みがきているとして、
それが本陣痛なのか前駆陣痛なのかは
後になってみないとわかりません。

そのあとの結果次第だからです。

そのあとも陣痛が強くなっていき赤ちゃんが産まれたら本陣痛
そこから陣痛が強くならずに間隔が遠のいてしまったり
赤ちゃんが産まれるに至らない場合は前駆陣痛という判断になります。

4.陣痛に気づかなかったらどうしよう?

答えは、”気づかないほどの痛みでは赤ちゃんは産まれない”です。

普段は閉じている子宮の入り口が、
赤ちゃんが通れるように10cmも開き
そして骨盤の中を通り、
膣や会陰部を通って外に出てくる
その大きな身体の変化に気がつかない人はいません。

ですが、経産婦さんで
前回のお産が早かった人など、リスクの高い人は
気がついたときには子宮の入り口が結構開いていた、
ということは起こり得るので
生理痛くらいの痛みでまだ全然我慢ができる程度であっても
陣痛の間隔が10分を切っていなくても
早めに分娩施設へ連絡をするようにしてください。

5.破水とは

破水とは、
赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外に流れ出ることを指します。

子宮口の近くで羊水がジャバジャバ出てくる完全破水
卵膜に少ししか穴が開かない高位破水があります。

卵膜が破れると、
赤ちゃんがいる子宮内と外の世界がつながるため、
感染のリスクがあります。

「これは破水かな?尿漏れかな?」と、
迷ったら、まずは病院へ連絡をしましょう。

大きめのナプキンやバスタオルを当てて、
車の中ではなるべく横になって向かいましょう。

6.おしるしとは

おしるしとは、
膣から少量の血が混じった粘り気のある分泌物が出ることを指します。
これは、子宮口が開き始めているサインです。

「いよいよかな…」とドキドキするかもしれませんが、慌てなくて大丈夫です。
普段通りに過ごして、心と体を整えておきましょう。

ただし、出血量が多い・サラサラした血が続く場合は、すぐに病院へ連絡しましょう。

7.平均出産時間はどのくらい?

出産にかかる時間は人それぞれですが、
平均的な分娩所要時間としては以下のように言われています。

初めてのお産(初産婦):約13時間
2回目以降のお産(経産婦):約6時間

8.赤ちゃんはどんな風にうまれてくるの?

赤ちゃんは、妊娠中ずっと羊水の中でぷかぷかと浮かんでいます。
陣痛が始まると、子宮の収縮によって
赤ちゃんは頭から骨盤の中へと進み、
骨盤の形に合わせて向きを変えながら生まれてきます。

骨盤は、入口が横長、出口が縦長という少し複雑な形をしています。
そのため赤ちゃんは、まるで道を知っているかのように、
ぐるっと半周回転しながら骨盤を通り抜けてくるのです。

初産婦さんの場合、
赤ちゃんにとっては、”初めて通る道”。
骨盤や産道もまだ柔軟性が少ないため、
赤ちゃんはゆっくりゆっくり時間をかけて進んできます。

経産婦さんは、すでに一度通った道があるため、
骨盤や産道が柔らかくなっていて、
赤ちゃんがスムーズに進みやすい状態になっています。
そのため、前回よりも短い時間でお産が進むことが多いです。

9.臨月になると胎動は少なくなるの?

赤ちゃんの頭が骨盤の中にはまり始めると、
胎動が少なく感じるというのはよくある現象ですが、
完全に消えることはありません

胎動の感じ方は人それぞれであり、
骨盤にはまっても胎動が強く感じられる人もいます。

赤ちゃんは20〜40分周期で眠ったり起きたりしているため、
1時間以内に胎動を感じられれば通常は問題ありません。
不安な場合は、横になって安静にし、胎動に集中してみましょう。

それでも胎動がまったく感じられない
極端に減ったいつもと違うと感じる場合は、
すぐに病院へ連絡しましょう。

10.病院へ行くタイミング

陣痛の間隔が10分以内になった(初産婦さん)
陣痛の間隔が15分以内になった(経産婦さん)
破水したとき
出血量が多いサラサラした血が続くとき
赤ちゃんの動きが急に少なくなったと感じるとき

ただし、経産婦さんで前回のお産が早かった方など、
病院から「このタイミングで来てください」と指示を受けている場合は、
必ずその案内に従いましょう。

11.さいごに

出産は「いつ始まるか」が分からないからこそ、不安になるものです。
でも、あなたの体と赤ちゃんは、ちゃんとサインを出してくれます。
そのサインを見逃さず、安心してお産に臨めるように、
心と体の準備を整えていきましょう。

maemo atomoでは、
臨床経験のある医療者がレッスンを担当し、
身体づくりだけでなく、一人ひとりとの対話の時間を大切にしています。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うような些細なことでも、
どうぞ気軽にご相談ください。

不安が少しでも軽くなり、お産に自信をもって臨めるよう
心を込めてサポートいたします。

赤ちゃんと出会うその日まで、あなたらしく、穏やかに過ごせるように。
maemo atomoは、いつでもあなたのそばにいます。

#maemoatomo
#妊娠 #出産 #産後
#マタニティピラティス
#産後ピラティス
#子連れピラティス

記事一覧へ
体験レッスンのご予約