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助産師としてmaemo atomoで働いて1年。

こんにちは。岩井夏子です!
助産師として総合病院に勤務していた私が、
株式会社maemo atomoで正社員として働き始めておよそ1年が経過しました。
なぜmaemo atomoで働くことを決めたのか、
実際に働いてみてどうなのか、今取り組んでいることや率直な気持ちについて、blogを書いてみました。
読んでいただけると嬉しいです。
maemo atomoで働き始める前の私の気持ち。

助産師という仕事が大好きで、一生助産師として働いていきたいと思っていました。(もちろん今もです)お産という特別な瞬間に立ち会えることも、新しくスタートする家族の生活がよりよくなるようにサポートができることも、すべてにやりがいを感じていました。
ですが産前産後の専門家である助産師でありながら
十分に知識や技術がないことによる身体の不調やトラブルに対してのケアの不十分さは、
妊婦さんに関わるときも、お産に関わるときも、産後の方に関わるときも、どの場面でも感じていました。
教科書を見ても載っていない、
研修を探してもぴったり当てはまるものはない、
エビデンスのない、助産師の経験で成り立っているその領域に課題を感じながらも、
自分では解決策を見つけられずにいました。
そんなときに、西山さんが
産前産後に特化した運動スタジオをオープンしたことを知りました。

そして2年前の2023年3月8日、LED関西での西山さんのピッチが私の心にブッ刺さり、
そこからはもう、気がついたら今日ここでblogを書いていたというくらい慌ただしい毎日でした。
私は正直なところピラティスには興味がなく、
看護学生時代も解剖学には興味が湧かず、単位を落として翌年に再履修をしたほど。
ピラティスインストラクターの資格を取りに行くと決めた時点でもまだ、
ピラティスの良さはほとんど分かっていませんでした(西山さん井上さん、PHIの林先生ごめんなさい。今は違います!)
だけど、助産師としての今の自分にはないものが見えてくるかもしれない。
それが産前産後の女性のためになるならやるしかない。
そして、maemo atomoに通っておられる方が元気に産前産後の時期を送っているということが、わたしにとって、とても大きなエネルギー源となりました。
助産院のような運動スタジオ。

maemo atomoでは妊娠中、
多い方だとグループレッスン受け放題のプランでほとんど毎日レッスンを受講してくださります。
その日ごとの身体の状態や心配ごとをお伺いしながら運動を提供したり、情報をお渡ししたりしながら産前産後の時期を一緒に過ごさせていただくなかで、
かなり密な関係性ができていきます。
そして、お1人お1人のお産の報告をドキドキソワソワしながら待ったり、嬉しくなったり。

そんなふうに
産前産後の時期に伴走させていただけていることがとても幸せです。
この1年間でたくさんの産前産後の方とお会いしました。
そんな中でも、その方のお顔を見るだけで
どんなふうに産前産後の時期を過ごしたかを瞬時に思い出せると言っても過言ではないほど
お1人お1人が記憶に残っています。

密に関係性を築きながら産前産後の時期を伴走させていただけるという意味で、
maemo atomoは助産院のような運動スタジオだなと思っています。
レールのない、運動指導ができる助産師としての道。

産前産後の運動の効果は、エビデンスが証明されています。
ですが、まだまだ未開拓のこの分野は、教科書にも載っておらず、助産課程にも含まれていない。方法にまだ答えはありません。
そのため、私たちは助産師・理学療法士・ピラティスインストラクターの持てる知識を総集結させ、そして最新のエビデンスを活用しながら、自分たちでレールを作っていかなければなりません。
検討すべきことがたくさんたくさんあります。
・時期ごとの身体の変化、起こりやすい不調を抽出
・時期ごとに注意が必要な体勢は?獲得が必要な動きは?
・姿勢はどう評価し、どこからアプローチしていく?
・目の前の方へ、ベストなエクササイズを提供したい
・安全性の確保、安心して運動してもらうための環境整備
・楽しく運動を続けてもらうためにはどうすれば良い?
次々に課題が見つかり、壁にぶち当たりました。
効かない、届かない、救えない、そんなことがたくさんありました。
ですが、そのたびに何度も
メンバー同士でお互いに持てる知識を集結させ、話し合い、
解決策を模索しながら進んでいます。

↑背中を貸してくれる西山さん笑
全部ゼロから自分たちで作っていかなければならないため、レールのない道を進むのは本当に大変です!本当に!
ですが、
“命懸けの産前産後の時期を過ごす女性とその家族に
少しでも楽に、楽しく、そして人生に何度とないこの瞬間を愛おしく過ごしてほしい”
この思いをmaemo atomoでの運動や関わりを通して届けられるように、
レッスンの時間以外も、とにかくそのことについてずっと考えながら過ごしています。
今の私が取り組んでいること。

中国の研究では、90%以上の妊婦は運動が自分自身と赤ちゃんにとって有益であると考えていると報告しています(Xingchen S et al.2023)。
しかし、運動の効果(産科合併症の発症率低下や身体の不調改善、メンタルの安定、産後のリカバリーなど) を理解できているという視点で見ると、 当事者も家族もそして医療者であってもほとんどがまだ理解をしていない状況にあります。
“運動の効果が広まり、産前産後に運動を取り入れることが当たり前となる社会を目指して”
今、私はそのために何ができるかを考えています。
産前産後の時期を元気にハッピーに過ごすことができる方が増えたら、
こんなに嬉しいことはないからです。
私がピラティスインストラクターの資格を取ったり、新たにPRプランナー資格の勉強をしたりしていると、
助産師を辞めたと思われることが多々あります。
私はそうではないと思っています。
助産師であるだけの今の私のままではできないことをするために、
新たな知識を得て、視点を広げ、そしてそれを助産師として生かしています。
何をしていても、すべては産前産後の健康課題を解決するためです!!!(熱すぎる)
この1年の感謝。

みんなにワクワクを与えてくれる、1人1人と向き合いそれぞれの良さが生きる方法を考えてくれる西山さん。
みんなが仕事を進めやすいように土台を作ってくれる井上さん。
助産師インストラクターとしての道をのびのび切り開いている西田さん。
身体のこと、小さな疑問から根本的なことまで、何を聞いても丁寧に検討して返答をくれる西林さん。
気遣ってくれて、小さな変化にも気がついて褒めてくれる優しい城内さん。
素敵なお客様方、託児スタッフさん、会社をサポートしてくださっている方々、これから一緒に頑張っていこうとしてくれている新メンバーの3人。
息子と遊んでいるときに仕事のことについて考えてしまっていても黙って許してくれる夫。
頑張って保育園に通ってくれている息子。
一緒に子供を育ててくれる家族や保育園の先生方。
私1人では何もできず、周囲の環境に支えられてなんとか働くことができていると思っています。
仕事に熱量を注げることに感謝して、今の自分にできることを探し、やりたいこと、伝えたいことにさらにチャレンジしていく2年目にしたいと思っています!
至らないところも多いですが、これからも熱い思いだけは誰にも負けずに進んでいく予定です!
みなさま引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
#maemoatomo
#助産師
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