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2024.09.30 | ニュース お客様の声 コラム

助産師がworkshopで学んだことを分娩で実践したらどうなった?

こんにちは。
maemo atomo blogです🌿

2024.8.25(sun)に行われた
LUTISとmaemo atomoの合同workshop。
(詳細はこちらのblogをどうぞ♡)
https://maemo-atomo-studio.com/news-column/2024/08/26/2053/

その後、workshopでの学びを
「お産で実際に産婦さんに実践しました!」
との嬉しい声をいくつかいただきました。

今日はその助産師さんたちへのインタビューを
紹介したいと思います。

第2弾は、2024.12.8(sat)
福岡で開催予定です。

是非今回の記事も参考に
ご参加ください^^


総合病院勤務歴5年目 助産師さん

①助産師として分娩に関わる中で悩みはありますか?

お産がうまく進まない方へのアプローチ方法が
明確でないままに促進ケアをしていたため
自分のケアに自信が持てていませんでした。

根拠に基づいたアプローチができていなかったので、ケアの評価も曖昧になってしまっていました。

とりあえずいろいろな体位を試してみるというスタイルだったため、
適用するタイミングや根拠が曖昧であり、
不安を感じながら対応していました。

解剖学的根拠に基づいて体位を工夫していたわけではなかったため、
患者さんにもメリットを自信を持って説明することが難しかったです。

ワークショップに参加するまでは、とにかく動くことが促進ケアにつながると思っていたため、
常時のモニタリングや点滴使用中の患者さんにはアプローチの幅が狭まり、
どういったケアをすべきか悩んでいました。


②ワークショップを受けた感想を教えてください。

分娩進行時期に応じて、解剖学的根拠に基づいたアプローチができるようになり、
患者さんをより的確にリードできるようになりました。

根拠を持って、患者さんそれぞれに合ったケアを考えられるようになり、
お産介助がさらに面白く楽しくなりました。

今後もさらに勉強していきたいという活力にもつながりました。


③ワークショップの学びを活かして産婦さんに実践したことがあれば、
その事例と感想を教えてください。

破水してご入院されましたが
陣痛はまだ不規則な方に、
児が骨盤に入ってこられるように工夫して
スクワットやストレッチを指導し実践しました。

するとその後すぐに陣痛が強くなり、
初産婦さんで赤ちゃんも大きめでしたが
滞りなく降りてくることができました。

出産直前の場面でも、
赤ちゃんが出てきやすいように体位をタオルで補助しながら整えました。
すると、1回の陣痛で赤ちゃんの下降がかなり進み、
患者さん自身も力のかかり方がわかりやすくなったとおっしゃってくださりました。



総合病院勤務歴4年目 助産師さん

①助産師として分娩に関わる中で悩みはありますか?

分娩第1期の歩行で陣痛が増強することにエビデンスがないことが判明するなど、
助産師としてエビデンスに基づいたケアを行いたいと日頃から感じていました。

その一方で、私の分娩促進ケアの引き出しが少ないことで、やるせない気持ちでいっぱいのお産を経験することがありました。
そんな中、この度ワークショップを開催されると伺い受講しました。


②ワークショップを受けた感想を教えてください。

体の構造の知識は4年前の国家試験止まりの私でも、
実際に体を動かしながら確認することで理解を深めることができました。

特に骨盤底筋群は漠然と「鍛えることが大事」と思っていましたが、
ほぐすことも大切であること、
さらに骨盤底筋群の働きを阻害する因子や介入方法も具体的に学ぶことができ
すぐに実践できる内容となっていました。

多方面の専門職から考える分娩や骨盤底筋群を学ぶことができ、
また皆さん共通して産前産後のケアを真剣に考えておられ、助産師ひよっこの私はとてもよい刺激を受けました。


③ワークショップの学びを活かして産婦さんに実践したことがあれば、
その事例と感想を教えてください。

お産進行中の方で
赤ちゃんの回旋異常があり、陣痛もまだ弱い方がいました。

幸いにも赤ちゃんの頭はまだ降りてきていなかったため、正しい方向に回る余地があると考え、
ワークショップでの学びを実践してみよう!と本格的に介入を始めました。

ワークショップで学んだ骨盤入口部を広げる姿勢でのスクワットや、
バランスボールを使っての動きを取り入れてもらいました。

合間の休憩ではアクティブチェアを使用したり、
クッションを抱きかかえる形で四つん這いになったりしました。

すると徐々に陣痛が強くなり、子宮の入口も全部開き、順調に進行しました。

赤ちゃんの頭が骨盤内に降りてきたところで
頭の向きが少しだけずれており、また分娩が停滞しました。

一方で赤ちゃんがしんどいサインを出し始め、
早めに産まれてきてほしい状況であったため、
お産の体勢をとる方針となりました。

いきむときにも、
骨盤の出口が広がるように体勢を整えたことで、
無事に経腟分娩でお産になることができました。

ワークショップで学んだ、
骨盤入口部~出口部の高さに応じた姿勢を取り入れることで回旋異常が改善され、
分娩が長引くことなく安全に終えられたと実感できた事例でした。

産婦さんも積極的に動いてくださったことで満足度が高く、私としても高い達成感を得られました。


maemo atomo studioでは
助産師と理学療法士が連携し、
産前産後に必要な運動をエビデンスに基づき提供しています。

ワークショップを受けた助産師さんたちが
実際に臨床の場で生かしてくださり
そしてそれが産婦さんたちに還元されていること、
とても嬉しく思います。

産婦さんにとっても
助産師にとっても
少しでも悔いのないお産になるように、
今後も、”エビデンスに基づいた臨床現場で使える知識”を発信できるよう
努めていきたいと思っております。


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